玄箱ProにDebian(armel)をインストールする話
シリアルコンソールが利用可能であり、
ちょっとした知識があれば非常に簡単である。
- HDDとネットワークのつながれた玄箱Proを起動し、
シリアルコンソールでu-bootを操作して、
内蔵のflashで起動する。
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内蔵のflashのfdiskでHDDのパーティションを全部消し、
"/boot"となる10MB程度のプライマリパーティション(sda1)のみ設定する。
- 内蔵のflashのmke2fsを用い、sda1を"ext2"でフォーマットする。
- sda1を/mntあたりにマウントする。
- 内蔵のflashのwgetを用いて、
適当なDebianのサーバから、
"dists/lenny/main/installer-armel/current/images/orion5x/netboot/buffalo/kuroboxpro/"
にある、"config-debian", "initrd.buffalo", "uImage.buffalo"の
三つのファイルを/mntに置く。
このとき、IPアドレスでサーバを指定することに注意。(ホスト名は利用できない)
また、armとarmelを間違えないこと。
- "sh config-debian"などとして、
u-boot環境変数を設定するスクリプトを実行する。
- sda1をアンマウントしてから、玄箱Proを再起動する。
- 再起動後は自動的にインストーラが起動するため、指示に従って設定すればよい。
注意点
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HUBとのオートネゴシエーションはうまく行かない場合があるので、
ちゃんとした接続をすることが望ましい。
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トランスペアレントプロキシが途中にあると、
インストールに失敗することがある。
存在するならプロキシサーバはちゃんと指定する。
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使い方にも寄るが、Debianインストール途中の
パーティションの切り方はManualで行った方がよいと思う。
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多少不安定な部分もあるが、lennyではなくsidのカーネル(2.6.29-x)を
使うとIO系の性能がかなり向上する。
(2009/5/19 作成)