ThinkPad X200sにVine Linux(Seed)をインストールする話

はじめに

結構長いことThinkPad X40を使ってきたが、 最近いろいろと足りない部分が感じられてきたため、 X200sを買ってみた。

良い点として、キーボードの広さと配置がしっくり来ることが挙げられる。 ただし、キータッチは私の好みから言うと少し軽い。 広い(1440x900)のディスプレイは良い。

悪い点として、個人的だがダイレクト通販の納期が かなり遅かったことが挙げられる。1-2週間での出荷予定に対し、 到着は25日後だった。 あとバッテリの形状が微妙に悪い。 6セルバッテリだと底面の出っ張りが大きく、 トータルの厚みが結構増えて、 デザインのダサ感が増してしまう。

バックアップとリカバリ

取りあえずLinuxを導入する前に、 Windows側に少し道を譲ってもらう必要があるのだけど、 ついてきたリカバリディスクや 作成するように指示されているバックアップディスクでは、 パーティションごと再設定してしまうみたい。 だから、Windowsが導入された状態のまま、 ディスクのスペースを確保する必要がある。

パーティションの切り直し

knoppixならCDブートでNTFSの縮小ができるので、 それを使って空き領域を開けた。

Vine linux

Vine Linux 4.2は使えなかった。

正確にはカーネル等は動くのだけど、 内蔵有線LANとXが使えない。 (無線LANも)

デバイスが新しいせいで、認識しないためである。

なので、VineSeedを使ってみることにした。

手順

取りあえずVine-4.2で使える USBのネットワークアダプタを準備しておく。

  1. パーティションの作成
  2. Vine 4.2の最小インストール
  3. ログインして、USBネットワークアダプタを挿して、dhcpcd eth0
  4. /etc/apt/sources.listの修正
  5. apt-get update
  6. rpm -e kernel-module-zd1211
  7. apt-get --fix-broken dist-upgrade
  8. 各種パッケージの導入

てな感じ。

VineSeed(2008 Dec.)での各種デバイスの利用

デバイス名可否コメント
X Window Systemxorgのintelモジュールを使えばOK
有線LANそのままでe1000eが使える
無線LANiwlwifi-5000-ucodeのパッケージが入っていれば問題なく使える。
SDスロットそのままでOK
サウンドOK。ただし、gnomeの音量コントロールと、 キーボード左上のボタンによる音量コントロールは独立しているので注意。 (両方ONでないと聞こえない)
外部ディスプレイxrandr --output VGA --auto --same-as LVDSで何か出る。後は調整。
bluetooth?未確認
ExpressCard?一つも機器がない
モデム?もう使う機会がない
閉じてサスペンド acpiとhaldaemonの起動順序が変更されているので、 checkconfigあたりでoff,onしなおして、修正する必要がある。 後はacpidのeventを受けて、 actionで/sys/power/stateに"mem"を書き込むスクリプトを書けばよい。

fomaとmoperaでインターネット接続

Vine Linux 5でFOMAやb-mobile 3Gを使う話 として書き直したので、そちらを参照。