Mini-ITX PCの制作(特にケース)の話

コンパクトで低消費電力、かつWindows 7でそこそこ使えるPCがほしくなった。 AtomのデュアルコアとIONのチップの組み合わせが良さそうに思ったが、 2009年初夏の時点では丁度良いものがなかったため、自作することにした。

しかし、作成が遅々として進まず、完成は2010年となってしまった。 2010年初めの時点では、 Aspire RevoのAtom330を搭載したものなど、 こちらの要求を満たしつつ、 よりコンパクトで少し機能の多い市販の機種が複数が存在するため、 この遅れにより自作する意味が少なくなってしまったのは残念である。

諸元

CPU: Atom330, IONチップセット、Mem:4GB, SSD:80GB
大きさ: 58mm x 192mm x 217.5mm (スモークグレーのアクリル)
左側から右側から背面
前面パネル: ランプ付き電源スイッチ、HDDアクセスランプ、USBx2, マイク端子, ヘッドフォン端子
下のポリカネジにHDDのLEDUSBとオーディオ
消費電力: 起動時最大32W, アイドル時23W
起動時アイドル時
Windows Exprerience Index: 3.3
温度: マザーボードのCPUファンは止めて、ケースのファンのみとしているが、 アイドル時で40℃、ロードを掛けて55℃から60℃と言うところ。 (外部は22℃-24℃くらい)

材料

そもそも、このPCを作成しようとした当時、 丁度良いと思えるケースが無かった。 そこで、ケースから作ることにしたのだが、 綺麗に金属加工する技術はもっていない。 そこで、アクリルを組み合わせて、 接着することで、丁度良い大きさのPCケースとすることにした。

ケースはこんな感じ。基本的にアクリルの接着剤で接着。 空気穴のある横板のみネジ止め。 底板が無いのは仕様です。

詳細

内部はこんな感じ。ATXの20pinの配線やその他の線の多くは短くしている。

ポイント

感想

使ってみるとそれほど悪くない。確かに速いとは言えないが、 通常の作業において、問題なく利用可能である。

また、外観もスモークグレーのアクリルは違和感が少なく、 良い感じに仕上がったと思う。まあ地味ではあるが。

電力消費もデスクトップとしてはかなり少なくできた。

少し残念なのは、ファンの音があまり静かでないことである。 一応静音ファンではあるのだが、普段使いのAbee Encloser S1に比較すると やや音が大きくかん高いため、気になるところではある。

それから、値段としてはまったく安くはならない。 アクリル板だけでも1万円をオーバする上、細々とした部品や材料、 試行錯誤で無駄になった分も含めると、2万円は下らない。