grubの画面を華やかにする話(gfxboot)

Vine-4.2のブートローダはgrub-0.97を そのまま使っており、かなり地味な見た目である。 以前のバージョンでは背景に画像を表示させるパッチなどがあったが、 現在ではそれもなくなっている。

探してみたところ、 openSuSEで使われているgfxbootが なかなか派手なことができそうなので試してみることにした。

gfxboot対応grubの作成と導入

取りあえずVineのgrubのソースパッケージを取ってきて インストールする。

apt-get source grub
rpm -ivh grub-0.97-0vl6.src.rpm

次に、openSuSEのgrubの ソースパッケージ(jaist等にある)を取ってきて、 その中からgfxbootのパッチのみを取り出し、 rpmパッケージをつくるときのソースのディレクトリにおいておく。

--openSuSEのgrubの入手は適当にがんばる--
rpm2cpio grub-0.97-126.1.src.rpm | cpio -i grub-gfxmenu-v8.diff
mv grub-gfxmenu-v8.diff ~/rpm/SOURCES

gfxbootのパッチを当るように 少しだけ書き換えたspecファイルを使って、 grubのrpmパッケージを作成する。

--書き換えたgrub.specはダウンロードのものでも良いし、自分で作っても良い--
rpm -bb grub.spec

これで、~/rpm/RPMS/i386/grub-0.97-0vl6tpu0.i386.rpmが できているはず。

あとは、インストールすればOKのはず。 (stage2の問題だし.)

rpm -ivh grub-0.97-0vl6tpu0.i386.rpm

gfxbootのブートローダ画面の利用

上記のgfxboot対応のgrubを導入しただけでは、 まだ華やかな画面にはならない。

まず、テーマファイルを探して/boot/ディレクトリ辺りに置く。 ここではファイル名をbootlogoとする。 「gfx theme」辺りでgoogle検索等をすれば、 いろいろと探せるはず。

注意点が一つ。 今回grubに当てたパッチは テーマのファイルが1MB以下であることを要求する。 サイズの確認が必須である。

次に/boot/grub辺りにある「menu.lst」に、 gfxmenuの行を付け加える。

gfxmenu=/boot/bootlogo

menu.lstにhiddenmenu的な意味を喪失させる設定が無いことを確認したら、 じゅうぶん祈った上で 再起動する。 うまく行ったらお慰み、 だめでも大抵いつものgrub画面に戻れるはず。

注意

(2008/10/31)