Vine LinuxにおけるMacromedia Flashの日本語表示の話

素のVine Linux 3.2にMacromedia Flash 7.0.61を導入しても、 日本語の部分が表示されなかった。

調べてみると、2つほど条件があるようである。

このうち2番目に関して、 VineLinuxはfonts.dirの記法としてTTCAPの拡張を採用しているが、 libflashplayer.soはTTCAP拡張を理解できないようである。 そのため、flashはフォントを探し当てることができず、 日本語が表示できないと推測される。

解決法

「/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/fonts.dir」ファイル内に (eb=y:eo=m:ai=0.21のような)TTCAP拡張の無い 「kochi gothic」「kochi mincho」の記述を追加すれば良い。

たとえば、テキストエディタで、 fonts.dirの最初の行の数値を2増やし、 さらに最後のあたりに次のような記述を追加する。

sazanami-gothic.ttf -flash-kochi gothic-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.1983-0
sazanami-mincho.ttf -flash-kochi mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.1983-0

(TrueType-kochi-substを使っている場合は、 「sazanami-gothic」の部分を「kochi-gothic-subst」などと変える)

結果

画像でない日本語文字を用いたflashも 見えるようになった。


本当は、フォントのあるディレクトリに 中身に以下のような記述をしたファイル (「flash.ttfconf」などとと名付ける) を置くのが真っ当だと思うのだが、 まだ確認していないので、保留。

(さもないと、(フォントのインストール後など) 機会ある毎にfonts.dirを修正しなければならなくなる可能性がある)

# デリミタがTABであることに注意
flash	kochi mincho	jisx0208.1983-0	cell
	sazanami-mincho.ttf
	(sazanami-mincho.ttf)
	(sazanami-mincho.ttf)
	(sazanami-mincho.ttf)

flash	kochi gothic	jisx0208.1983-0	cell
	sazanami-gothic.ttf)
	(sazanami-gothic.ttf)
	(sazanami-gothic.ttf)
	(sazanami-gothic.ttf)